5冊目 ヴィヨンの妻 太宰治
2018年2月19日 読書秘すれば花なり
5冊目 ヴィヨンの妻 太宰治
なんでこういう男ってモテるんだろうか。
自分では自分を天才だとか詩人だとか言わない、それどころか「僕はここのお勘定をちゃんと払いたいんだ」とか言う。
払うつもりもないくせに。
周りの人がもてはやすから、それを聞いた人もなんとなくあの人はすごいんだろうなんて思ってしまう。
まさに秘すれば花を体現していて、こういうのをテクニックとしてではなく自然にやる男っているよなー!と思いました。
でも太宰が書いているからには太宰自身はこのテクニックを少なくとも認識していたわけで、本当に憎たらしい人だね。
妻の強さ、美しさ、聡明さをいくら讃えたところでアンタの贖罪にはならねぇよ?と思ってしまった。
まぁそんな個人的な恨みはいいとして、本としてはやはり妻さっちゃんの健気さに注目すべきだろうか。
彼女も、ちょっと変わってるよね。かなりハイカラというか。
こじんまりと旦那を待ち続けて貧乏するような女じゃなかった、それでも、旦那に一目会えればうれしいほど旦那に惚れ込んでる。
そこには疑問を感じないんだなぁ。
こんな下らない男は願い下げだ、とはならないんだなぁ。
不思議。そこが男女だよねぇ。
旦那が泥棒をしたと聞いても大笑いするようなゾッコンぶりはちょっと微笑ましいけど狂気も感じる。
人を狂わす魅力の持ち主、しかも確信犯、太宰恐るべしですなぁ。
(今回はこのように書きましたが太宰個人の感じている苦悩はそれはそれなりに真実であって、そこまでも含めて嘲笑する気はないです)
5冊目 ヴィヨンの妻 太宰治
なんでこういう男ってモテるんだろうか。
自分では自分を天才だとか詩人だとか言わない、それどころか「僕はここのお勘定をちゃんと払いたいんだ」とか言う。
払うつもりもないくせに。
周りの人がもてはやすから、それを聞いた人もなんとなくあの人はすごいんだろうなんて思ってしまう。
まさに秘すれば花を体現していて、こういうのをテクニックとしてではなく自然にやる男っているよなー!と思いました。
でも太宰が書いているからには太宰自身はこのテクニックを少なくとも認識していたわけで、本当に憎たらしい人だね。
妻の強さ、美しさ、聡明さをいくら讃えたところでアンタの贖罪にはならねぇよ?と思ってしまった。
まぁそんな個人的な恨みはいいとして、本としてはやはり妻さっちゃんの健気さに注目すべきだろうか。
彼女も、ちょっと変わってるよね。かなりハイカラというか。
こじんまりと旦那を待ち続けて貧乏するような女じゃなかった、それでも、旦那に一目会えればうれしいほど旦那に惚れ込んでる。
そこには疑問を感じないんだなぁ。
こんな下らない男は願い下げだ、とはならないんだなぁ。
不思議。そこが男女だよねぇ。
旦那が泥棒をしたと聞いても大笑いするようなゾッコンぶりはちょっと微笑ましいけど狂気も感じる。
人を狂わす魅力の持ち主、しかも確信犯、太宰恐るべしですなぁ。
(今回はこのように書きましたが太宰個人の感じている苦悩はそれはそれなりに真実であって、そこまでも含めて嘲笑する気はないです)
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