7冊目 ナイルパーチの女子会 柚月麻子

直木賞候補作
酔っ払って本屋に入って気になったから買ったもの。
名前は知っていたけど柚月麻子作品は初読み。
あまり新しく出てきた作家の本を読んでいないけど、この人は将来的には文豪と呼ばれているかも知れないと思った。

主人公はバリキャリだけど独身で実家住まいで女友達がいない30歳。
更新を楽しみにしているだらけた主婦ブログの主とたまたまカフェで出会い、友達になれるかも!
というところから始まる、女の友情って何?依存、承認欲求、人間関係、むずすぎる…って話。

文章力、表現力、洞察力がすごい。
人間関係で悩む人の中には、自分にどんな問題があるのか、気づいていない人も多いと思う。
ただなんとなく焦り、怒り、不安になり、困っている。
一人ひとりの抱える問題をグロテスクなまでに緻密に描き切っていて、ここまで書ける人はあとどれくらいいるだろうと作家界に思いをはせた。
タイトルのナイルパーチも繰り返し出てくるけどとてもいいイメージ像を提供してくれる。

内容について思うことはあまりにもまとまらないのでまた書けたら書く。
小説としてとてもレベルが高いと思うので気になったらぜひ読んでみて。

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