16冊目 頭は「本の読み方」で磨かれる 茂木健一郎

本を読むことがどんなに人生を豊かにしてくれるか、ということがずっと書かれている。
けれどそれを本にしたところで、すでに本を読む習慣のある人にしか届かないのでなんかトンチみたいなことになってる。

テレビを見ている人にテレビ番組で
「テレビにはいろんな種類の番組があるし、自分の手に持っているリモコンでそれは自由に切り替えられます。しかも音量も調節できます。明るさも!」
って言っているようなもので、すでにテレビをつけてその番組を見ている人には周知の事実だし、テレビを見ていない人には一生その情報って届かないよねっていう。

あらためていうまでもなく自明のことしか書いてないので、本を読みたいけどほとんど読んだことがない人とかに読ませるべき本なのかな?
でもそういう人はまずいろいろな本を読んでみれば、ここに書いてあることは自然にわかっていくはずなので、あえてこの本を読む必要はないかな。

時々あるよね、こういう、「これをするとこんなことが待ってるよ」っていうヴィジョンを提供するだけの本。
「行政書士がわかる本」とかそういうやつ。
実際勉強するでもなく実務を紹介するでもなく、ヴィジョンを提示するいわばレクリエーション的な本。
わりと誰得だと思っている。
でもまぁここに書いてあることを「自明では?」と思えるのは今までの読書経験あってこそなのかもしれないし、それを確認できただけでも……

ここに書かれている「チャンピオンの本」は来年制覇したいな。
興味湧かなくて読めないのでないかぎり。

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