6冊目 求愛瞳孔反射 穂村弘
2017年11月16日 読書世の中の人間は大抵ポエマーだ。
いついかなる瞬間も切れ味のよい言葉を求めている。
出来るだけ素早く、さり気なく人の心を動かしたい。
言葉を尽くして足りないのなら、速度を上げようという発想。
6冊目 求愛瞳孔反射 穂村弘
あした世界が終わる日に
一緒に過ごす人がいない
から始まる短歌集です。
「本のまくらフェア」という、タイトルと著者を隠し、書き出し部分のみで読みたい本を選んでみようという企画で、最も人気が高かった作品。
あした世界が終わる日に
一緒に過ごす人がいない
七五調で進む王道の詩で、このように唯一無二の存在感を放つ才能に震えます。
何度読んでも、この一頁目の質量を受け止めきれず、一度本を置くことになります。
詩を書いたことがある人は分かるかと思いますが、大体何度も何度も書き直したようなもの、あるいは後から後からわき出てくるものを次々書き出していったものは、大抵一番最初の状態が一番いい。
うまく書けていなくても、そう書いてしまった瞬間の気持ちを書き直してしまうと再現出来なくなる。
穂村弘作品は、書いた瞬間の鮮度がそのまま残っていることが多くていい。
少し考えて書いたものと、一気に書き上げたものでは全然違う。
と、読んでいて勝手に思っています。
制作風景は知りません(笑)
あした世界が終わる日に
一緒に過ごす人がいない
声に出して読みたい日本語ですねぇ。
時々読み返すお気に入りの本です。
いついかなる瞬間も切れ味のよい言葉を求めている。
出来るだけ素早く、さり気なく人の心を動かしたい。
言葉を尽くして足りないのなら、速度を上げようという発想。
6冊目 求愛瞳孔反射 穂村弘
あした世界が終わる日に
一緒に過ごす人がいない
から始まる短歌集です。
「本のまくらフェア」という、タイトルと著者を隠し、書き出し部分のみで読みたい本を選んでみようという企画で、最も人気が高かった作品。
あした世界が終わる日に
一緒に過ごす人がいない
七五調で進む王道の詩で、このように唯一無二の存在感を放つ才能に震えます。
何度読んでも、この一頁目の質量を受け止めきれず、一度本を置くことになります。
詩を書いたことがある人は分かるかと思いますが、大体何度も何度も書き直したようなもの、あるいは後から後からわき出てくるものを次々書き出していったものは、大抵一番最初の状態が一番いい。
うまく書けていなくても、そう書いてしまった瞬間の気持ちを書き直してしまうと再現出来なくなる。
穂村弘作品は、書いた瞬間の鮮度がそのまま残っていることが多くていい。
少し考えて書いたものと、一気に書き上げたものでは全然違う。
と、読んでいて勝手に思っています。
制作風景は知りません(笑)
あした世界が終わる日に
一緒に過ごす人がいない
声に出して読みたい日本語ですねぇ。
時々読み返すお気に入りの本です。
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