19冊目 なつのひかり 江國香織
2019年1月6日 読書これも、好きな作家の本でありながら手に取らなかったシリーズ。
江國香織はほとんどの作品共通して「姉妹」の本だ。
実際に血がつながっていなくとも、女が姉妹のように生きていくのを描く作家。
これは兄妹の本である。
その時点で破綻のにおいがする。
正解。
これは最初から破綻した本である。
江國香織作品の魅力である美味しい飲み物も、自立した面白い女性も出てくる。
奇妙で無条件な存在である子供も出てくる。
兄も風変わりで周りの人を心酔させる理由も分かる。
それでもこの本は崩壊している。破綻している。
兄なんか描こうとするからだ。
それはこの世に存在しない、幻想の中にしか生きられない生き物だとでもいうように、時間が歪み、世界が歪み、夢のないファンタジーがただ拡張を続け、収集のめども立たない。
江國香織の世界の中で、血のつながり以外に説明のつかないほど意思の通じる男性など存在するはずがない。
なのにそれの存在をまず定義した結果、世界の方をゆがめざるを得なくなってしまった。
そんな印象を受けた。
まばゆいほどの江國香織エッセンスを詰め込んだにも関わらず、評価しようのない「無理」を感じてしまう作品。
江國香織はほとんどの作品共通して「姉妹」の本だ。
実際に血がつながっていなくとも、女が姉妹のように生きていくのを描く作家。
これは兄妹の本である。
その時点で破綻のにおいがする。
正解。
これは最初から破綻した本である。
江國香織作品の魅力である美味しい飲み物も、自立した面白い女性も出てくる。
奇妙で無条件な存在である子供も出てくる。
兄も風変わりで周りの人を心酔させる理由も分かる。
それでもこの本は崩壊している。破綻している。
兄なんか描こうとするからだ。
それはこの世に存在しない、幻想の中にしか生きられない生き物だとでもいうように、時間が歪み、世界が歪み、夢のないファンタジーがただ拡張を続け、収集のめども立たない。
江國香織の世界の中で、血のつながり以外に説明のつかないほど意思の通じる男性など存在するはずがない。
なのにそれの存在をまず定義した結果、世界の方をゆがめざるを得なくなってしまった。
そんな印象を受けた。
まばゆいほどの江國香織エッセンスを詰め込んだにも関わらず、評価しようのない「無理」を感じてしまう作品。
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